ミニ檸檬と赤と黒

Lapitaラピタ)2006年6月の付録は、オリジナル・ミニ万年筆「赤と黒」。スタンダールの『赤と黒』をイメージしたシックで品があるもの。980円の雑誌の付録とは思えない出来栄えだ。

過去には、梶井基次郎『檸檬』をイメージした「ミニ檸檬」も1995年11月号の付録として販売されたが、これは10月6日の発売当日には完売状態で、万年筆マニアが全国の書店探し回ったという人気。もともと、丸善が限定発売した幻の万年筆「檸檬」を模したモノで、人気が出るのも当然。

万年筆「檸檬」と「ミニ檸檬」

万年筆「檸檬」は、1999年(平成11年)、丸善が創業130周年を記念し、丸善京都店を舞台にした梶井基次郎の名作『檸檬』にちなんで限定販売されたもの。発売当時の価格は28000円で限定1000本と大変貴重なコレクションであったため、たちまち完売してしまった商品。それ故、コレクターの間でも幻の逸品といわれている。

ラピタが丸善とコラボレートして復刻させたのが「ミニ檸檬」。原型の万年筆を85%に縮小させて、ボディーの素材を変更し、発売当時の万年筆のカラーをより忠実に再現し作成した「ミニ檸檬」は雑誌発売前からちょっとした噂になっていた。

ちなみにヲレは、このLapita(1995年11月号)を予約で10冊購入した。書店のおばさんが段ボール箱に入れて持ってきてくれた。

9冊分の万年筆は未開封新品同様(写真参照)。1本は自分用に開封済。
当初は、自分用の予備として数本手に入れるつもりであったのだが、ちょっと欲が出て10冊大人買いしてしまった。

で、これらのブツをどうして捌いていいのかわからない。普通ならオークションで売ってしまえばなんて簡単に思うのだけれど、オークションは未経験で面倒だ。これは困った。Yahoo!オークションで検索してみると5000円程度で落札がされている。

発売されたばかりで既に売れ切れ状態の2006年6月号は、3000円程度の入札がされている。ただし、「赤と黒」は、ラピタ通販で販売するので、この価格はいずれ低下すると思われる。万年筆の出来としては、「赤と黒」は「ミニ檸檬」からペン先等がかなり改良されているようで、具合がいい様子。ただし、マニア度は「ミニ檸檬」の勝ち。

さあ、どうするか。