タイタニックから戦艦大和へ

 テレビ朝日「巨艦引き揚げ」特番秘話、と題した書籍であるが、残念ながら内容がない。自己満足に終わっているところが悲しい。

タイタニックから戦艦大和へ―テレビ朝日「巨艦引き揚げ」特番秘話

タイタニックから戦艦大和へ―テレビ朝日「巨艦引き揚げ」特番秘話

 しかし、今の若い衆は、「戦艦大和」の主砲が46センチメートルなんていうことを知らないだろうな。ヲレなんか昨日見てきたようにイメージが沸く。小学生の頃、『丸』という雑誌を購読し、作るプラモデルは戦艦、戦闘機、戦車。ガンダムなんか無かった。

 よく考えてみれば、戦争が終わってヲレが生まれるまでの期間よりも、ヲレが就職してからの期間の方が長い。戦後50年以上経った今、その記憶と記録は風化し始めている。時は、嫌なこと、辛いことを忘れさせてくれる効果もある。腰も治ってくる。都合の悪いことも忘れるようになる。人間とは良くも悪くも不完全なものだ。