オウムと私

地下鉄にサリンをまいた林郁夫の告白本である。内容は十分に濃く、読み応えがある。幼年期から自供までを獄中で綴った手記で、オウムに染まり、だんだんと深みにはまっていく状況がよく書かれている。


途中、言い訳と正当性の主張がうっすらと感じられる部分は何となく恐ろしく感じられるが、概ね反省の後悔の念が表現されている。優秀な心臓外科医であった著者とオウム真理教。どうしてかという疑問を完全に払拭させるものではないが、それだけに宗教という概念の得体の知れない世界を垣間見る事が出来る。


この本をある総合病院にかかったときの待ち時間に読んでいたのであるが、なんとなく看護士や医者の前では書名を隠してしまった。同じ人の命を預かる仕事をしている人たちには著者の行動をどう思っているのか。

オウムと私

オウムと私

ちなみに、この本と関係はないのであるが、著者が逮捕され連行される映像の時に着ている青いジャケット、あれ私も同じ服を持っていて当時はいつも着ていたのですね。YAMAHA製なんですけど、結構高かったんです、私としては。あの映像を見ると、ああオレもあんな風に連行される事があるのかな、なんてヘンな事を思ったりしている馬鹿なおれ。

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