夜のピクニック

第26回吉川英治文学新人賞受賞、第2回本屋大賞受賞、「本の雑誌」が選ぶ2004年度ベスト10の第1位。輝かしい経歴を持つこの小説、確かに青春小説としては爽やかで読後感もよく逸品。

夜のピクニック

夜のピクニック


ストーリは、夜を徹して80キロを歩き通す高校のイベント「歩行祭」を通して登場人物の様々な思いが明らかになっていく。舞台がそんなものだから、なんともスローなペースで物語は進行する。次へ次へと読み進みたくなるような感じではなく、時間のあるときにのんびりと読むのに適している。
けれども、40を過ぎたおじさん(ヲレ)が読んでいると確かにノスタルジックであるが、もっっと何か刺激的なものも欲しかったと思ったのが本音。もっと若いときに読みたかった小説かな。