新しいドラえもん(その2)

今日(4月29日)のテレビ番組ドラえもんも幻滅。先週も新ドラえもんについて感想を書いたが(http://d.hatena.ne.jp/tipitu/20050424#p3)、今週に至っては小学生以下の子供達が見る番組としてはテーマが重すぎる。小学校4年の我が家の息子には理解できなかった。
今回の話は、のび太が自分に口うるさく言う人たちを次々と消してしまい、最後には自分以外の世界中の人を消してしまう。世の中の皇帝となったのび太は自由気ままに過ごすが、やっぱり人がいて自分がいるというところに気がつくというストーリ(随分と省略しましたが)。
この中で、のび太が人が居なくなった町の中に出て、お菓子やお弁当、おもちゃなど好きなものを持ってきて、「あ〜うれしいなあ、何でも自由に手に入る」なんて喜ぶシーンがある。ヲレはこのシーンに疑問を持つ。これでは、現代っ子そのもので、あまりにもリアルで生々しい。これでいいのかな。
私の勝手な想像であるが、多分、今までのドラえもんであれば、こんなシーンでは「いいや、人が見て無くてもいなくても人のものを黙って持ってきては駄目なんだ」なんて悩んだり迷ったりするのではないか。少なくとも子を持つ親としては、そうあってもらいたい。
ドラえもんを教育の道具として思いたくないが、25年も続いたドラえもんが支持される理由は、そんなところにあるのではないか。夢と希望を貫き通したからではないか。新しいドラえもんは、親の立場から見ていて、そこに希望が見いだせない。