ブラックバード・ライジング

イタリア映画。原題:SOLDIERS :The Kosovo Story。
1999年にイタリアが紛争終結後のコソボへ海外派兵をした時の物語。というよりもドキュメンタリに近い映像。ストーリがあるのかどうか判らないような展開。そのため、リアル感たっぷりの作りは静なる迫力がある。ハリウッド映画(例を出せば「エネミー・ライン」)とは明らかに違う。
ヘルメットへ黒い羽根飾りを付けた兵士の姿は存在感有り。派手な戦闘シーンは無いが、緊張感たっぷり。コソボ紛争を題材とする映画は多くあり、どれも素晴らしいできであるが、その中でも逸品。同じく平和維持活動をしたスペイン軍を扱った「非常戦闘区域」(スペイン映画)も不条理な状況を描いた異色作品だが、それ以上に真実に近い緊迫感がある。いずれにしろ必見。