死都日本

石黒耀著、講談社刊、2300円。
第26回メフィスト賞受賞作。著者にとってはこの小説が処女作とのこと。
簡単に言えば、火山小説であるが、これが強烈な物語で、しかも、「死都日本シンポジウム」が開催されたほど日本の火山学者を刺激した内容なのだ。爆発は霧島火山帯なのであるが、あっというまに九州全土が壊滅状態となる。
私は素人なので、どこまで著者の火山の知識が本物なのかわからないのであるが、前出のシンポジウムに多くの火山学者が参加し、内閣府や国土交通省も後援するなど、各方面でマジになっているところをみると、満更でもないようだ。その昔、小松左京原作の「日本沈没」という映画を見たとき以上の驚きだ。もちろん、娯楽としての小説としても十分楽しめる。あいかわらずの安直な公共事業批判を除けばであるが。
お勧め度:95/100。

死都日本

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