みんな山が大好きだった 山際淳司著

中公文庫で読んだのだが、原題は「山男たちの死に方 雪煙の彼方に何があるのか」で、文庫化するにあたって改題している。本書の内容は、この原題の方がぴったりである。文庫本の表紙のイメージとは違う。娯楽としての山歩きではなく、誰もやっていないことを死を掛けてやってやろう、と未知の岩肌に向かっていった人たちの記録。私が尊敬する登山家が何人も出てくる。文庫化するにあたって、「明日あとがきを書く」といって意識が無くなり46才で永眠した山際淳司のノンフィクション。奥さんのあとがきがとても良い。お薦め度:85/100
みんな山が大好きだった