書籍

書店えみたす、山女日記

書店「えみたす」、今日も素敵な棚作りをしていました。岩木一麻著『がん消滅の罠』を購入、地元の書店で買いましょうよ。それでもって、図書館がないから本が読めないとか書店が少ないから本が選べないとか言う前に、本を読みましょうよ。市内にはブックオ…

オールド・テロリスト

村上龍著『オールド・テロリスト』文藝春秋刊、読了。軽いノリの表紙のイラストと帯のつまらなさから、有川浩著『三匹のおっさん』みたいかなというイメージで読み始めたのだが、結構、ヤバいストーリでグロくてビビったりした。それでも一気に読ませる面白…

西川美和著『永い言い訳』は凄すぎる(買って読むべし)

このところ本を読んでいます、映画も観ています。諸般いろいろ荒むことが多いので、こういう時間が必要なんですね。ポカポカの陽だまりの中でコーヒーを啜りながらの読書は幸せ感じます。 で、ここ数日で読み切ったのが、西川美和著『永い言い訳』文藝春秋社…

ミッキーマウスの憂鬱(再読)

自慢じゃないが、この歳になってもディズニーランドには行ったことがない。なんて、実は自慢である。 でもね、僕はミッキーマウスの悩みを知っているのだよ。なぜなら松岡圭祐著『ミッキーマウスの憂鬱』新潮社刊を読んだから(再読)。史上初(平成17年当時…

高田郁著『八朔の雪』

みをつくし料理帖シリーズの第一作目、高田郁著『八朔の雪』は素敵な物語だ。テレビドラマになったようだが、そんなものは知らない。絶対に小説で読むべきレベルの作品。 とにかく泣ける。優しくて挫けない澪、どんな成長をするのか次巻が楽しみ。

羽海野チカ著『3月のライオン』

羽海野チカ著『3月のライオン』10巻まで読了しました。 実に面白い、プロの棋士の世界が判ります。加藤桃子女性棋士が戦っている現場を垣間見ることが出来ますよ。コラムを書くのはあの先崎学棋士八段、豪華です。将棋監修も受けているのですね。先日、加藤…

三本の植樹から森は生まれる

様子がわからないので、取り敢えず読んでみる。 と言ったとたん、あまり良くない評価が耳に入ってくる。まあ、私も魔法を信じる方じゃないし、思い入れもあるわけではない。取り敢えず、限りなく偉い方がえらく薦めたので読んでみようと思っただけ。読まずに…

マンガ de 恋愛学

「恋愛学」とは、人間の恋愛を科学的に研究する学問です。菊川市市制10周年記念事業で実施した婚活パーティーの第一部で著者の森川友義さんの講演がありました。この書籍は漫画ですが、基礎編、応用編、実践編とあり、実に判りやすい。この理論が正しいのか…

麻生みこと著『海月と私』ミステリアスすぎて次号まで待てません。

1巻から3巻まで一気読み。私は、テレビを見ないので、芸能人とか俳優とか全然知らないし、当然、漫画家とかそういうところもわかりません。必然的にこの『海月と私』の著者のことも知りませんでした。でもいるのですねえ、世の中にはこういう面白いものを生…

村上智彦著『医療にたかるな』

古本で購入した財政破綻した夕張市の地域医療再生に取り組んだ村上医師の『医療にたかるな』を読了。村上医師は、地域包括ケア、ささえる医療の先駆者です。 「たかる」の解釈はそれぞれだが、大なり小なりどこでもありそうなこと。夕張市は日本の地方の将来…

吉行淳之介『人口水晶体』の再々読、白内障の手術

母親が急遽、白内障の手術をすることになったので、29年前に読んだ吉行淳之介著『人工水晶体』を本棚から引っ張り出して読んでいる。手術の内容の説明を聞いていると、もう卒倒しそうなくらい凄い手術。私がやったレーシック手術以上だな。Wikipediaで調べて…

フルサトをつくる

地方の適度な田舎に生まれ育ち、小学校・中学校・高校と自宅から徒歩と自転車で通い、大学らしきところで社会勉強するため4年間八王子に下宿し、また地元に戻って就職。全然、波瀾万丈じゃなくて、地味にずっと田舎暮らし。故郷って外から見たイメージが強い…

山田太一著『空也上人がいた』

出た!今年一番の傑作(私が読んだ中では)で、久々の借金をしても買え本です。空也上人像のペーパークラフトを作っているので、たまたま目に止まった小説なんですが、山田太一の集大成ではないかと思えるような作品です。 まずは、脚本家が書く小説らしく、…

内部被曝測定評価報告書、正しい知識とデータで判断

南相馬市立総合病院から『内部被曝測定評価報告書』が届きました。3月10日に検査した立位型ホールボディカウンター(WBC)検診の結果です。測定時間120秒、核種はセシウム134、セシウム137で、検出限界値以下ということでした。検出限界値は、Cs-134が220Bq/…

百田尚樹著『風の中のマリア』は、スズメバチについて語る方、必読の書

前回の帰省時、お墓の草刈りをしたのだが、そこで発見したのが「スズメバチの巣あり、キケン」の表示。 そこで・・・と強引に話の方向を変えてみる。実は、百田尚樹著『風の中のマリア』を読むとオオスズメバチの厳しい社会を知ることができる。彼女らには彼…

百田尚樹著『影法師』は、泣けるぞ

今、百田尚樹が素晴らしい。どの小説を読んでもハズレがない。 それは、『永遠の0』が売れている、話題になっている、映画化だからじゃなくて、どの小説も現在の日本に失われつつある気概と観念を巧みに描いているからだ。百田は右派、軍国主義、戦争肯定だ…

RECRUITと講談社のコラボ雑誌『HELP MAN JAPAN』

介護職の案内をメインとしたRECRUITと講談社のコラボ雑誌『HELP MAN JAPAN』の静岡県版。これがなかなかよくできた内容で介護の現場・現状のことが良く判る。 この号では、漫画『ヘルプマン』21巻が掲載されていて、これが東日本大震災の現場、特に介護・福…

2013年9月の読書メーター

読んだ本の数:7冊読んだページ数:2575ページナイス数:238ナイス やっぱり凄かったのは、『風の中のマリア』、虫の世界をこれだけリアルに描けるのは、今、勢いのある百田尚樹だからじゃないかと勝手に思っている。筆が走る、筆が乗るんだろうなあ。 小説…

2013年8月の読書メーター

今月は10冊、月末はちょっと思い単行本に取りかかったのでペースが落ちた。濫読気味の選択だが、『森のくまさん』以外は、概ね面白かったかな。あちこち忙しかった割には読んだのは、単身赴任も5ヶ月目に入って精神的に多少、落ち着いたから。本の内容に集中…

超重機アスタコNEOが素晴らしい

今、私の最大の興味は、超重機アスタコNEOだ(←どんだけ浮気者、御朱印帳はどうした!)。アスタコNEOは、日立建機の双腕建設機材。双腕になったことにより、掴みながら切るとか長いものを折り曲げるとかの作業が可能になった。災害現場でも活躍する。一度、…

2013年7月の読書メーター

おおおっ、11冊も読んでいる。まあ、なんというか自分もストレスを抱えているのでなるべく没頭できる小説を選んだということもあって、いかにもそういう傾向のラインナップ。落ち込んだり窮地に立たされているところからの復活の物語的なものが多い。浅田次…

2013年6月の読書メーター

2013年6月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:1993ページナイス数:207ナイスいとしのヒナゴン〈上〉 (文春文庫)の感想比奈町、リアルにこの町に住むとなると若干引けるが、小説としては魅力的な町に描かれている。豊かさをどこに求めるかの価…

2013年5月の読書メーター

本、あまり読めなかったね。単身赴任というか業務のストレスで半分ノイローゼ気味だったが、後半は復活気味。今月も忙しいのであまり読めないかな。比較的、寝る時間は遅くなってきたので、本を眺めている時間は、長めになってきた。楽しい本を読みたい。読…

重松清著『また次の春へ』で放射性物質のことを毒と表現したことについて

東日本大震災における家族のそれぞれを描いた重松清らしい優しい短編小説集です。必要以上に劇的に描いていないソフトなストーリ。過剰に悲惨に表現せず、感情の琴線にやわらかくゆるやかに触れます。この辺の機微な筆遣いが絶妙です。 ここからが本題です。…

 2013年4月の読書メーター

2013年4月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2214ページナイス数:482ナイス3月分のデータを単身赴任騒ぎで取得しわすれちゃった。ということで4月分。新しい環境の中で本を読むほど集中できなかったのだが、それでも後半は少し余裕ができたか…

 幸せに暮らす集落

鹿児島県土喰(つちくれ)集落で生活する人びとの日常をアメリカ人の著者ジェフリーさんが優しく綴る素晴らしい書籍です。日々をあたふた過ごす君たち「幸せってなんだかわかるかな」と語りかけてくれます。私はいつも子供たちに「普通に生活できることは幸…

 2013年2月の読書メーター

2013年2月の読書メーター読んだ本の数:6冊読んだページ数:2000ページナイス数:220ナイスボックス! 上の感想平和主義者の文系事務職ですが、競輪とボクシングと登山が大好きです。チームではなく個人が孤独に戦うシステムが根暗な私にぴったしです。生まれ…

 2013年1月の読書メーター

2013年1月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:2238ページナイス数:403ナイス実は、重松清『とんび』も1月末に読了しているのだが、読書メーターへの登録が遅れたので2月分としてに登録する。一見、面白そうな作家、テーマが目白押しの小説ばか…

 2012年の読書メーターのまとめ

読んだ本の数:84冊 読んだページ数:23691ページ ナイス:2982ナイス 感想・レビュー:83件 月間平均冊数:7冊 月間平均ページ:1974ページ ふーむ。ペーパークラフトに嵌まっていた割には、意外に読んでいたな。今年は、状況が微妙だが100冊は読むぞ。まず…

 2012年12月の読書メーター

2012年12月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1105ページナイス数:121ナイス12月は仕事も私事も忙しく3冊しか読まない。読みかけの本が2冊あったが、それは1月分に廻す。最大の収穫は『横道世之介』が読めたこと。珍しくリアル書店で購入した…